ファームジョブの現実!オーストラリア牧場勤務はしんどい?リアル体験談

オーストラリアワーホリ ワーホリ-オーストラリア

ファームジョブって本当にきついの?

オーストラリアでセカンドビザを取るため、多くの人が挑戦するファームジョブ。でも実際は「きつい・汚い・危険」の3Kばかりなの?

タスマニアの巨大牧場で5か月働いた経験をもとに、リアルな実態を紹介します。

この記事でわかること
・ ファームジョブは本当にしんどいの?
・ タスマニアのDairy Farm(酪農牧場)での仕事の実態
・ 誰でもできる?仕事のキツさ

ファームジョブ選びのポイント

れっさー 牛
額にハートマーク

初めに、ファームジョブを知らない方に向けて、ファームジョブ選びの注意点をお伝えします。

オーストラリアでセカンドビザを取得するには、政府が指定する地域で一定期間88日働く必要があります。しかし、どんな仕事でもOKというわけではありません。

注意ポイント①対象の仕事か

例えば、「牧場で子どもの世話をする」「オフィス業務を手伝う」といった仕事は対象外。せっかく働いてもビザの申請ができない…なんてことにならないように、仕事選びは慎重に!

注意ポイント②違法な求人に注意!

ファームジョブを探す際は 「ABN(Australian Business Number)」を持つ雇用主かどうか を確認することが重要です。違法な求人に引っかからないためにも、働く前にチェックしておきましょう。
過去にセカンドビザ申請できた人がいるか事前に確認すると安心。

はたらいた牧場は正式な契約書がありました!

ファームジョブ きつい、汚い、危険?

れっさー 牛

オーストラリアでセカンドビザを取るには、指定地域での88日間(約三か月)の労働(ファームや接客業など)が必要。

でもファームジョブのイメージって、
早朝からの重労働
泥や動物のフンにまみれる日々
大型動物や農機具によるケガのリスク
蛇やクモなど危険生物の存在
など…

このブログを読んでくださっている方も、きつい・汚い・危険のイメージもあり不安が強いと思います。

結論、それなりに大変で3Kです。
でも続けられたのには理由があります。Q&A形式でまとめました。

Q&A形式でみる、ファームジョブの実際

れっさー 農場

13の質問からファームジョブの実際をお伝えします。

どんなファームジョブがあるの?

オーストラリアはファームジョブがいっぱいあります。
私の周りではいちご収穫や加工工場勤務が多かったですね。

① 定番!フルーツピッキング
• いちご
人気だが収入は運次第(時給or歩合で変わる)
• マンゴー・さくらんぼ
短期間で稼げる仕事として有名

② 加工工場(ミートファクトリー)
シドニーで出会った友人は何人か、肉工場で働いていました。
シドニーまでバスでアクセスしやすい。

さくらんぼやマンゴーはすごい稼げる?

歩合制で収穫がうまくいけば週に30万稼ぐ人もいるみたいです。

ただし、高いのは毒蛇・毒グモなどがいて死亡リスクもあるからということはしっかり理解しましょう。月で100万越え…魅力的ではありますよね。

実際に3K?

早起きにくわえ肉体労働、最初の1か月は腕がばきばき。
筋肉痛で夜も寝付くことができず…それでも人間不思議なもので最初は無理だと思ったことも慣れてきて、なんだかんだ5か月働きました。

きつい
特に腕がきつかったです、最初の一か月は肩はずっとばきばき、歯も食いしばって働く。
筋肉ある人はそれほど苦じゃないかと

汚い
牛のう〇ちはいたるところに、跳ね返りもとんできます。
作業服なので自分の服が汚れることはない
家には自分の部屋があるので、快適

危険
柵を蹴ってきたり、足の近くに手をいれるので踏まれる可能性はあります。
柵があるのでそれほど危険ではない

たしかに3Kでしたが、絶対無理でもないです。

働いた牧場はどんなところ?

右側から牛が順番に入ってくる

私が働いたのは、タスマニアで1、2番目に大きいDairy Farm(酪農牧場)。

✔ 牛の数はなんと4000匹!(2つの牧場に2000匹ずつ)
✔ 岩手の小岩井農場(約2300匹)の約2倍の規模!

シフトは?

基本のシフト

午前(AM3:30 – PM1:00)
午後(PM1:30 – PM10:00)

午前シフトだと、朝がとにかく早い夜の8~9時には就寝。

仕事内容について教えて?

仕事内容(1シフト3人)

• カウボーイ(牛を誘導) 1人
• ミルキング(搾乳) 2人
カウボーイになるには、ある程度の経験が必要。
新規の場合は搾乳(ミルキング)担当です。

<搾乳>
カウボーイが連れてきた牛が、メリーゴーランドのように回る作業場に牛が入り、以下の作業を繰り返します。
✔ Cup on側:牛の乳首に搾乳機を装着
✔ Cup off側:搾乳後の牛を誘導し、機械を外す

Cup onの作業

〈治療〉
病気の牛は分けられていて、最後に注射による治療などを行います。

〈搾乳後の片付け〉(約2時間)
施設内やヤードの大量の牛のフンをただただ水圧ホースで流す
片付けが始まる前は「本当に終わるこれ?」

牛たちはトイレのタイミングも自由、作業中上からう〇こと尿が降ってきます。
一応前兆としてしっぽがあがるので、すぐに離れます。

ぶっちゃけ一番しんどかったのは?

れっさー 牛

装着(Cup on)作業です。
機械が200gほどで最初は余裕と思っていたのですが。その作業が2~3時間ぶっ続け。

牛の乳首も個体差があり小さい乳首も…。つけたと思ったら外れたときは絶望(笑)装着しにくく保持していなければならないし、腕がもげそうでした。

次の仕事見つかったら辞めようと、なんとか続け、1か月経つ頃には慣れてむしろ「これだけでいいんだ~、牛かわいい~」という状態に(笑)慣れってすごいですね。

搾乳機の装着が最初は本当に大変で歯を食いしばってやっていました。
よく頑張ってた私。

経験して驚いたことはある?🐄

れっさー 牛
人が好きな牛

① 意外とでかい
動物好きだと思っていましたが、最初は怖くなるくらい大きいと牛たち
でも牛も同様に人間が怖い。一頭600㎏!

② 午前中だけで約20000Lを搾乳
機械が搾乳しますが、1匹あたり5~20Lの牛乳が出る!

牛にも個性がある!
• 人が好きで寄ってくる子
• 蹴ってくる子(安全バーはあるけど油断禁物)
• 餌を食べたくて何度も戻ってくる牛

④ 人工授精の時、獣医さんめっちゃ手突っ込んでる!!
人間のためとは言え、申し訳ない思いでいっぱいです。
牛乳を感謝して飲むようになりました。

⑤ 乳の出なくなった牛は肉牛として売られる
出荷時は、普段と違う雰囲気に興奮する牛も多い
見ているこっちも辛かったですね。命に感謝です。

辞める人もいるの?

大変なので、人の出入りは多いですね。オーストラリアのファームジョブは、本当に合う・合わないが分かれます。

オーストラリア人男性 → 2日目で辞める
イタリア人男性 → 1日目「Easy!」3日目「ShitはShitだ」と辞める

看護師だったのでう〇こに対する耐性は高かったのも良かったんでしょうかね?
どうでも良い情報ですけどこのイタリア人、一緒に家に住んだんですけど、ヌテラのチョコのでっかい瓶を一人で1週間かからず食べてました(笑)

家はきれい?

れっさー 牛
家の近くのビーチ

はたらく前のファームの家のイメージは、1部屋に2段ベッド4つくらいで、みんなの荷物散らかっていて臭い。

しかし私の働いたところは、
シャワールームは共有ではあるものの
100AUD/週で、普通の平屋、マイルームあり

自分の部屋があるのは快適でしたね。

働き始めて2か月くらいで、日本人の友人がタスマニアに来て一緒に働き始めると、二人で家を使えたのは快適でした。天気のいい日は外でピクニック。ファームジョブに来ているのか忘れるほどでした。

作業着は買う?

上下の防水の作業着と長靴は支給され、自分のものとして使用できました。
汚れるので、勤務終了後、自分たちで洗浄・乾燥室で乾燥させ次使用。

給料はどれくらい?

給料もそれなりに良かったです。
アプリで退勤管理。時間分しっかり払ってくれます。
時給26AUD ペナルティレートもしっかり。
多いときは2週間で約3000AUD(約28万)稼ぎました。

なんで5か月も続けられた?

朝焼けと牛

✅ 動物相手なので癒しもある
✅ 天候に左右されず、日焼けの心配なし
✅ 慣れたらそれほど苦に感じなかった
✅ 音楽を聴きながら作業ができた
✅ 自然が美しい

場所によると思いますが、酪農は出荷目安など特に関係ないため歩合制ではなく時間給なのも私にはうれしかったです。家も自分の部屋があったので休みの日はゆっくりできました。

朝や夕方の牧草地に浮かんだり沈んだりする太陽はきれいでした。

ファームジョブへのアドバイスは?

ファームジョブ選びは 「ビザの条件を満たせるか」「自分の体力に合っているか」。天候で思ったほど日数が確保できなく88日働けず泣く泣く帰国した人もいました。

自分に合わないと思ったら、見切りをつけて次の場所を探すのも大事だと思います。

私のように自分の住んでみたい土地に行ってみて仕事を探しても見つかるとことが多いと思います。

最後に

れっさー 牛

ながい記事になりましたがお付き合いいただきありがとうございました!

オーストラリアのファームジョブは

✔ 日本ではできない経験ができる!
✔ 最初はしんどいけど、慣れればやりがいもある!

日本にいたら牛に囲まれる生活をすることなんてほとんどない貴重な経験になりますよ。

シドニーから引っ越して感じたタスマニアの良さは自然!本当に美しかったです。
シドニーの暮らしは、物珍しさはあるけれど日本の都市部とあまり変わらないですよね?オーストラリアでしかできない体験をしたくてタスマニアに移り住みました、大変なことも多かったですが自分の人生のハイライトのひとつですね。

タスマニアについて語る記事もそのうち書きたいと思います!

タスマニア・デイリーファームでの仕事内容に興味があればぜひお問い合わせください!

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