日本時間4月20日朝5時ごろ大谷選手インスタグラムにてロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30歳)に第一子となる女の子が誕生したことを報告!
アメリカでもニュースで報道されお祝いムード
母子ともに無事で一安心したファンの方も多いのでは?
でもふと疑問が…
「日本のプロ野球選手って、シーズン中に出産立ち会いのためにチーム離れるってあるの?」
今回は、MLBとNPBの制度を比較しながら、「プロ野球選手の父親休暇」についてまとめてみました!
この記事から分かること
・大谷選手の取得した父親リストとは
・日本のプロ野球の休暇制度は?
はじめに:プロ野球選手も「育児する時代」へ

球団関係者によると、メジャーでは「家族があっての野球」という考えが根付いていて、選手のライフイベントを尊重するのは当然の権利なんだとか。
MLBの「父親リスト(Paternity List)」とは?
MLBには、2011年から選手が家族の出産に立ち会うために一時的にチームを離れることができる「父親リスト(Paternity List)」という制度が誕生。
3日以上離脱する場合は「制限付きリスト(Restricted List)」に移行することも可能
最長3日間チームを離れることが可能。
その間、代わりの選手をロースター入りさせることができる。
2011年にMLBと選手会の合意によって導入された。
出産予定の48時間前からリスト入りできる。
MLB.com

最初に取得したMLBの選手はメディアから批判を受けましたが、チームや多くのファンからは支持されたそうです!
復帰の予定
- 4月18日(金):レンジャーズ戦 第1戦(欠場)
- 4月19日(土):レンジャーズ戦 第2戦(欠場)
- 4月20日(日):レンジャーズ戦 第3戦(復帰の可能性あり)
復帰時期について、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「シリーズ最終戦となる4月20日(日)の試合で復帰する可能性がある」と述べています。
大谷選手の復帰が待ち遠しいですね。
アメリカには他にも「家族のための制度」が充実

アメリカでは「家族と過ごす時間」をとても大切にしています。
それは野球選手だけでなく、一般の働く人たちも同じ。
たとえばこんな制度があります:
忌引きリスト(Bereavement List)
- 家族に不幸があった場合、最長7日間の離脱が可能
- 理由:看取り、葬儀、家族のケアなど
こうした制度のおかげで、選手たちは安心して“家庭の時間”を優先できるんです。
一方のNPBには“父親リスト”がない

日本のプロ野球(NPB)では、同様の明確な制度は存在していません。
過去の例はあるの?
ヤクルト・バレンティン選手(2019年)
第二子誕生のため6月24日に渡米し、現地で出産に立ち会った後、7月8日に復帰予定。このときは一時的に出場選手登録を抹消されていました。
しかし
中田翔選手(当時:北海道日本ハムファイターズ)が2016年4月に第2子(次女)の誕生の際「寝ずに球場にきた」と
プロ野球選手がシーズン中にチームを離脱することはなく制度として整っていないのが現状のようです。
「制度がある」ことの安心感──なぜルール化が必要なのか

メジャーリーガーの間では「家族があっての野球」という考え方が根付いており、選手のライフイベントを尊重することは当然の権利とされています。
この文化は、選手たちが家庭とのバランスを保ちながら、プロとしてのキャリアを積み上げるための支えとなっています。
なぜ日本には“父親リスト”がないのか?
日本では制度がないだけでなく、
「チームに迷惑をかけたくない」
「一軍登録を外れると10日間復帰できない」
といった自主規制の文化が強いのかと思います。
選手が家族のために必要な時間を確保できるようプロ野球界にも「働き方改革」の波が届き、もっと選手たちが家族の時間を大切にできる環境が整うことを願わずにはいられません。
文化的背景の違いはあるけれど
アメリカでは出産後2~3日で退院することがほとんど
里帰り出産の文化もなく、夫のサポートが必要であり、父親の家族との時間を重要とする度合いが違うのかもしれません。
「制度化されていること」が、家族もファンも安心できる理由
「ルールとして存在する」ということには、私たち一般人も感じる安心感がありますよね。この安心感こそが、選手にとっても、家族にとっても、ファンにとっても重要です。制度としてしっかり整備されていることで、以下のメリットがあります:
- 周囲に説明しやすい:ライフイベントに合わせた一時的な離脱は、制度があることでチームやファンにもしっかり説明できます。
- キャリアへの影響が最小限:選手が家族のために離れることがキャリアに悪影響を与えないよう、制度がサポートします。
- 家族に集中できる環境が作れる:選手は家族のサポートに専念でき、安心して家庭とプロのバランスを取ることができます。
最後に|NLBも変わっていくきっかけになるかも?

メジャーのサポート体制はすごいなと思います。
しかし、大谷選手のようにトッププレイヤーだからこそ取得しやすいのもあるかもしれないとは思いますが、家族の大切な瞬間を応援してくれる制度は素晴らしいと思いました。
中田選手のように制度が確立されていないために、出産に立ち会うことにより寝ずに参加することは長いシーズンを戦う上でかなりのストレスになり体調を崩したり、怪我につながる可能性も高いと思います。
これを機に、NPBにも「父親リスト」のような制度ができたら、もっと多くの選手が家族の時間を大切にできるかもしれませんね。
選手のライフイベントを尊重する文化が、スポーツ界全体に広がることを願います。
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